■ゴキゲン中飛車超急戦の最新形において、決定版に近いものが現れました。
▲pipe slider(R2639)-△Bigbertha(R2884)の対局がそれです。
基本形から▲1一龍△9九馬▲3三角と打って最新形の下図。

ここから△4四銀▲同角成△同歩▲6六香△7二銀▲8二銀と進みます。
これも恐らく最善手の応酬でしょう。
最新形はこれが基本図と言っても過言ではありません。

ここから名人戦の後、最善と思われる手順で進みました。
すなわち△5七歩▲同金△8九馬▲8一銀不成△4五桂の下図。

プロ間の研究手順では▲7二銀成△同玉▲6三桂成△8一玉で、
ゴキゲン側もそう悪くないんじゃないかという見解でした。
しかし本譜は▲5八金引。単純に金を引いてきたのです。
当然の△5七香の追撃に先手は▲1三龍。

この局面をどう見ますか?
実践は後手△6七馬と指しましたが、▲7二銀成△同玉▲6三龍からの詰み。
実はこの局面、ゴキゲン側の詰めろなのです。
なんたるコロンブス。ここではゴキゲン側が受けようと思ってもどうしようもありません。
早逃げの△7一玉も単純に▲7二銀成~▲6三桂成で後手後手です。
どうやら最強の反撃策と考えられていた△5七歩~△8九馬~△4五桂の攻めは、
ゴキゲン側の負けという結論になりそうな気がします。
■じゃあこれでゴキ中超急戦=ゴキゲン側負けかというと
そんなことはない!と私は力強く反論したいわけであります。
先日ちょっと話したのですが、
2個目、29手目の図から△5五飛という強攻策も研究し尽くしたわけではありません。
さらに負けてしまったBigbertha氏はそれ以後、
後手番になるとこの形を誘うように中飛車に組んでいます。(普段は振り飛車全般)
超高段者が何か対抗策を考え出したと信じたいと思います。